間取りの違う8戸を組み合わせた集合住宅

開口部や構造のシステムはシンプルにしながら、各区画を連結したり、階段配置を変更することで、それぞれが違った性質を持つ空間となるよう構成した。

地下の住戸は2方向のドライエリアと接続したり、道路側から採光を得られる吹き抜けを持つことで明るい住戸。中間階はバルコニーの代わりにテラスとしても室内としても利用できるインナーテラスを有する住戸。上階は斜めに切り取られた天窓のある部屋や、広いルーフテラスを持つ住戸。
水廻りについても玄関から続く土間空間からつながるものがあったり、天窓があるもの、ドライエリアに面した広いバスルームを持つものなど多様である

様々な生活スタイルを持った人々が、自分に合った空間を選んで住む、外観のシンプルさからは分からない、彩りのある建築となった。