概要
狭小の敷地に建つ双子の集合住居。
都心では、住居=寝室と考えられるようなスタイルで生活する人々がいる。
オフィスで働き、食事は外食中心で、家での食事もコンビニで済ます…。
あらゆる物・サービスが身近にあるため、生活の枠が自宅から外に広がってしまうのだ。
そのような人々には住まいは広い必要がなく、その場所、利便性の方が重要なものとなる。
この住宅はそのような人々のための住居である。
ベッドとミニキッチン、シャワー、トイレ、洗濯機、冷蔵庫、これで部屋が埋まる。
1室の専有面積はとても小さい。
そのため、広くはない敷地をさらに分割し、同様のプランを持つ2棟の建物として住戸を多めに確保した。
5F建てで1棟当たり8戸。最上階は4Fから続くメゾネット。
開口部を大きく取るために外付けのサッシを採用したが、これが双子のアクセントとした。
これには2棟が一体に見える効果もあったようだ。